水戸の歴史新作講談会

お陰様で、先日2024年の水戸の日(2024.3.10)、日向ひまわり先生による歴史講談「水戸左近の桜」を開催することができました。前回企画時はコロナ渦のため、会食の場での講談会はNGとなりましたので、断念せざるを得ませんでした。今回は、コロナも明け、やっと大好きなひまわりさんに会える!という押し活組も多かったですが、講談というものを初めて聞くという方も結構おられました。とう粋庵にとっては、ファンの方はもちろん、これからひまわりさんや講談の面白さに惹かれていかれるのではないかと思うと、企画者冥利に尽きました。今回の講談のお話は、偕楽園の左近の桜にまつわる歴史物語です。偕楽園左近の桜は、江戸時代末期に、有栖川宮の登美宮吉子様が、水戸藩主第9代藩主徳川斉昭の正室として降嫁する際、仁孝天皇から京都御所紫宸殿の「左近の桜」の苗木を賜ったことにさかのぼります。この桜は、長年、偕楽園の春を彩る樹木として、多くの方に親しまれてきましたが、2019年の9月の台風で倒木してしまいました。復活を望む多くの声を受け、宮内庁から京都御所の左近の桜の苗木を拝領し、2023年3月16日に、佳子内親王殿下によってお手植えされました。この史実を、水戸出身の国学者稲葉寿郎先生が原作を書き下し、日向ひまわりさんと何度も何度も推敲を重ねていただいた、傑作講談であり本邦初講談会でした。知っていた人も初めて知った人も、ひまわりさんの熱弁に改めて引き込まれ感動した!とおっしゃっていただき、とてもうれしく思いました。会場舞台袖には一足早めの陽光桜、卓上装花にはおかめ桜を設え、お客様の目も少しは和ませられ、春の到来もお楽しみいただけたかなぁ~?と思います。お重ね弁当も好評で、お褒めのお言葉もたくさんいただき、料理長はじめスタッフ一同が頑張った甲斐がありました。しかし、何よりもご来店いただいたお客様には、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

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